二度の出産で二人の子供を授かりました。 生理は28日周期で日付変更線を越えようともしっかりと来ます。 10代後半には生理過多があり、月の半分以上が生理なんていうときもありました。 病院に行くと、子宮未発達だといわれましたが、どうすることもできず、数か月、薬によりコントロールし、それ以降はきっちり28日で来るようになりました。 新婚旅行から戻って子作り、なんと1日で幸運にも子どもを授かり、第2子は4月生まれの子どもがいいなぁと(私が2月生まれで…)またまた1日で第2子に恵まれました。 なんという確率でしょう? 普通は20~25%の確率でしか妊娠はないところですから。 本当であれば自身が不妊と向き合った経験をしていれば気持ちや方法などを経験に基づいてお話しできるのですが、その分、どうして妊娠できないのかを探り、その方に親身になって向き合うことに力を注いでいます。 漢方に22年携わって多くの妊活している人や、不妊治療している人たちを見てきました。 カウンセリングをしてみて、精神状態や心の問題もありますし、考え方もとても不器用に感じます。 お腹を大きくすることや、グッズのことに頭がいっぱいで、本来、妊娠することがどういうことなのかを忘れている人たちもいます。 友人が妊娠したから、など、自分の家族計画よりも周りの人に合わせる女性が多いようにも感じます。 子どもはスーパーマーケットで売っているわけではありません。 今こそ、正しい知識を身につけて、自分のタイプを知り、妊活に励んでほしいと思います。 東洋医学では、心と身体の両方をケアしながらの妊活ができます。 漢方薬は、氣を発散させたり、腎(エネルギー)の力を強める生薬が入っています。 このように、漢方薬ではいろんな側面からのケアが可能です。 問題は「知らない」から。 どうすればいいの?なにが良いの? 世の中には間違った情報も含めて、たくさんの情報が溢れています。 まずは自分の心と身体の状態を知り、一緒に妊活をしましょう!!
漢方で不妊を捉えてみると、古典の一つに『備急千金要方』(びきゅうせんきんようほう)という唐の時代に書かれたと言われている医学書が浮かんできます。この古典は全巻30巻を数えるもので一番初めの巻は婦人病についてで、その最初の項目には「求子」とあります。つまり不妊のことを指しているのです。 不妊の歴史を追うと、終戦後の日本では「嫁して三年子無きは去れ」と言われた時代「石女」・「不生女」これをうまずめと読み、子供が産めない女性に対して侮辱的な言葉がありました。それが律令でも認められるなど離婚理由にまでされていることが決して珍しくなかった時代がありました。 当時から女性は大変苦しい思いをしていたのだと思います。 その後1949年(昭和24年)に日本において初めてAID(提供された精子による人工授精)による赤ちゃんが誕生誕生することとなり、さらに1978年(昭和53年)イギリスで体外受精による世界初の赤ちゃん(ルイーズ・ブラウン嬢)が誕生しました。 当時は「試験管ベビー」という言葉が聞かれました。 東洋医学から西洋医学へと変遷したことで、不妊治療に対する考え方や生殖医学の発達もみられ、一見進んでいるかのようですが実際冒頭に書いたように長い歴史を有する漢方が得意とする不妊への捉え方が現代の不妊治療に一役買いそうなことは言うまでもありません。